お金ってなんのためにあるの?

あらすじ

あれもほしい!これもほしい!ほしいものがたくさんあって悩むテル(中学生)。たくさんあったら何でもできそうなお金…ふと、お金で買え”ない”ものってあるんだろうか?と考えはじめます。
  • お金についてそれぞれの意見が出ていたね。どんな意見が出てた?
  • その意見の中で自分の考えに近いものはある? 理由は?
  • お金ってどんなときにもらっていますか? 
  • お金をつかったことはある? なにに使ったの?
  • もしお金がなかったら、生きていけないのかな? その理由は?
  • たーくさんお金があったら、何に使いたい??
  • どうしてお金が生まれたのか、説明できる人はいますか?
  • お金で買えるもの/買えないものってどんなものがあるかな?
  • お金よりも大切なものってある?
今回のテーマは「お金」でした。まず動画を見たあとに、それぞれがどんな風にお金を得て、何に使っているのか、生活実感を聞き出すことからはじめてみました。私たちの試みでは、お手伝いの対価としてのお小遣いやお年玉などでお金をもらい、文房具やおもちゃ、もしくは食事など家の人の買い物に使っているという意見が出てきました。まずはそれぞれの経験語りのしやすい問いかけだと意見が出やすいことがわかります。
そのあとは、お金がどんな風に生まれたのかを聞いてみると驚くほど知っている子どももいて、物々交換から貨幣経済への移り変わり、なによりお金は腐らないところに重要性があることにも気づいていました。またオークションを代表して、欲しい人が多いモノは自然と価値が高まり、逆に少ないものは価値が下がるということも知っている子どもがいました。
一方で、なんでもお金で買えるのか?という問いかけについては、人の命や気持ちなど、お金によって交換可能でないものがあるということも気づいているようですね。一見万能そうに見えるお金の、交換可能な範囲をもっと揺さぶることができたらと思いながら、あえなく時間終了となりました。例えば、自分が作った親のために世界に1つしかないプレゼント。知らない人がお金でほしいって言ってきたらどうする?というような話の展開もできたかもしれません。


F=ファシリテーター(指導者)
C=子どもたち それぞれの発言を指します。

F:動画をみてもらいましたね。それぞれどんな考えがでていた?
C:ごはんを食べるなど生きていくために必要なもの
C:ほしいものがなんでも買えるからたーくさんお金がほしい
C:なんでも買えそうだけれど、お金で買えないものもある
C:ただの紙なのにものが買えるのってなんで?

F:まずはみんながどんなふうにお金をつかっているか教えてくれる?
C:お母さんがお買い物をする時
C:野菜やお肉を買うときに使う…夕ご飯のおかずとか
C:ゲームをする時に使う、あとおもちゃ買うとか
C:自分のお小遣いとか、学校の募金とか

F:じゃあ、みんながお金をもらうときは?
C:お手伝いしたあと
C:勉強をがんばった時
C:自動販売機のおつり!

F:お金をもらったときはうれしい?
C:あたりまえじゃん~自分でなにか買ってみたくなるよ~
C:そもそもお金をもらうのが嬉しい

F:じゃあお金とプレゼント、もらって嬉しいのはどっち?
C:どっちも嬉しい
C:お金だと役に立つ
C:たとえばプレゼントでノートをもらったとするでしょ。それだと調べられたり、忘れないために書いておける。だからプレゼントかな。

F:じゃあお金とプレゼントのノート、お金の方が嬉しいって言ってくれた人に質問です。その理由は?
C:お金とかノートよりもプレゼントをくれたっていう心が大切かな…
C:でもさ、意地悪になっちゃうんじゃないかな…
C:そんな人でも心がないわけではないからな…

F:お手伝いして、お母さんにありがとうって言われるのとお金、どっちが嬉しい?
C:どっちも~
C:ありがとうって言葉のほうかな

F:500円とノートでは? 1,000円とノートでは? 10,000円とノートでは?
<10,000円に手を挙げる子どもが出てくる>

F:10,000円とノートなら、10,000円がいいのはどうして?
C:ノートは使い切ったらなくなるけど、10,000円ならいっぱい買えるから。

F:みんなは小遣いってもらってるの?
C:うん、もらってるよ。
C:あとはね、お年玉とか。

F:お手伝いをしてお金がもらえるお話があったけど、いくらだったら一番嬉しい?
C:1,000円
C:100円
C:1円でも嬉しい
C:500円

F:何で1,000円が嬉しいの?
C:いっぱい買えるから。100円で買えるものが欲しいから。
C:お金は1円でも稼ぐのが難しいって言ってたからかな。
C:ありがとうの言葉とお金だったら一番嬉しい。
C:自分で働いてもらうならやっぱり10,000円がいいかな。

F:もし100円もらったら何を買いたい?
C:駄菓子!10円だから
C:おもちゃ!
C:おかし
C:カードゲーム

F:じゃあ、たーーっくさんお金があったら何買う?
C:そのお金で世界一周、そして外国を助けたい!
C:宝石を買う~
C:おさいふー
C:自動車~
C:キャンピングカー、テント
C:ワンチャン、ネコチャン

F:動物の命って、お金で買えるの?」
C:買えるよ。でも買ったらきちんと育てるとか責任を取らないといけない。

F:キャンプをするのにはお金がかかります。家の人にね、お金ないからキャンプいけない~って言われたらどうする?お金ないよ~だから買えないって言われたらどうする?
C:親にもっとがんばって働いてって思う
C:うーん、まぁ仕方ないかなってあきらめるかな。たくさん働いているし。

F:自分のお小遣いで買うのと、買ってもらうのはどっちが嬉しい?
C:お小遣い!
C:お小遣い。自分で働いたぶんだから」
C:お小遣いいっぱいもってるから」

F:でもさ、自分のお金は使ったらなくなっちゃうよ?
C:また働くから大丈夫だよ。
C:自分で働いたお金を遣いたいしね。」

F:お金をもらうのと自分で稼ぐのとはどっち好き?
C:働いてもらう方がいい

F:でもさ、何もせずに楽にお金もらう方がよくない?
C:そんなでもらったお金は無駄遣いするよ、きっと。
C:ただでお金もらえるとは思わない。

F:そしたら、お年玉は?
C:お年玉は特別!一年のはじまりの決まりだから
C:毎日お手伝い頑張ってるから、今年もよろしくってな感じでもらえるんだよ。

F:お金が欲しいと思うのは何でなんだろうね?
C:やっぱり、生きていけないから。

F:もし野菜作っているなら大丈夫じゃない?
C:種を買うのに結局お金がいるよ。
C:冷蔵庫に食べ物がなくなると困るからな。

F:お金がなくてもただで食べ物をもらえるお店に行けば生きていけるんじゃないかな?
C:そのお店が食べ物を買わないといけないいからなあ。お店がやっていけなくなる

F:ちょっと話を変えてみるけれど。どうして1,000円札で1,000円のものが買えるんだろう? だってただの紙だよ?
C:最初は肉や魚とか食べ物をね、どんぐりなどと交換してたの。だけどどんぐりだと腐っちゃうから次は貝を使うようになったの。でも貝も壊れやすいし、海岸に行けばいくらでも勝手に増やせるからそれじゃダメだってなってだんだん今のお金を使うようになったんだよ。
C:昔の1円は今でいう2万円くらいの価値があった。
C:なぜ価値が下がると価格が上がるの?
C:ある人が絵を売るために北方領土に行った。そこでりんごが100個買えるお金を手にして北海道に戻ってきた。だがお金の価値が下がってしまいりんごが1個しか買えなかった。
C:カードゲームのカードがオークションで何万円もの値がついていることがあるけど、そんな感じで、欲しい人がたくさんいたら価値が上がる、みたいな。
C:自慢に使うのか遊んで使うのはその人の好みだけど、なかなか買えないってことはその分買う人の欲しいって気持ちも強くなるから手に入れるために使う犠牲は多くなっていく。それで商売する人が「このくらいなら売れるんじゃね?」って値段をつけていって値上がりする。逆にあまり使われないと「このくらいまで下げれば買ってくれるだろう」って下げていって…だからすっごい安い1円のお菓子になったりする。
C:すっごい素敵なものとか宝石とか、欲しい人がたくさんいるモノの価値を決めるためにお金があるんだと思う。

F:なるほど。すごい難しい話を知っているんだね。お金の成り立ちの話ですね。なんかなんでもお金の価値がつけられそうだけれど、逆にお金で買えないものってあるのかな??
C:命、じゃない?
C:でも、ペットショップいくと犬とか猫とか売ってるじゃん。
C:命は命でも、人の命ってこと。
C:マンガで読んだことあるけど、臓器移植とか?、難しい病気とか、だと手術するのに2億とかかるんだけど。払える人は生きられるけど払えない人は生きられない。これって人の命もお金で買えるってことじゃない?
C:それは、うーん、手術してもらうのを買うわけだから命を買ってるわけじゃない
C:昔はでも、奴隷? がいて、その人たちは売り買いされてたよ。
C:気持ち、はお金じゃかえないと思う。プレゼントとかは、もらったモノもうれしいけど、くれた人の気持ちがうれしいんだし。

F:じゃあ、最後の質問。宝くじで1億円当たったらどうする?
C:家を買う!
C:残りは貯金
C:文房具を買う
C:貯金をして仕事をしない生活を送る
C:親にあげる。たぶん、めっちゃ喜ぶ。

F:はい。時間がきたので今日の話し合いはおしまいです。ありがとうございました。

※これは小学1年生~6年生までの子どもたち13名が、1つの輪になって話し合った記録です。